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ドラヴィア (ジャイナ教) : ウィキペディア日本語版
ドラヴィア (ジャイナ教)

ジャイナ宇宙論によれば、宇宙は六種のドラヴィア(サンスクリット:、実体)からなる。そしてこのドラヴィアの内訳は、意識を持っているものつまり霊魂(サンスクリット:、ジーヴァ)、意識を持たない実体つまり物質(サンスクリット:、プドガラ)、運動の原理(サンスクリット:、ダルマ)、制止の原理(サンスクリット:、アダルマ)、空間(サンスクリット:、アーカーシャ)、時間(サンスクリット:、カーラ)である〔Acarya Nemicandra; Nalini Balbir (2010) p. 1 of Introduction〕〔Grimes, John (1996). Pp.118–119〕。後五者はまとめて「アジーヴァ」(サンスクリット:、生きていないもの)と呼ばれる。サンスクリットの語源によれば、ドラヴィアは実体あるいは実在を意味するが、真のあるいは根本的な範疇をも意味する〔。
==ジーヴァ(生きている実体)==
ジャイナ哲学によれば、宇宙は、無限に存在して新たに創造されることはなく常に存在する「ジーヴァ」つまり霊魂、魂からなる。霊魂には大きく分けて二種類の範疇がある、というのはカルマの束縛によってこのサンサーラの中で輪廻再生を被り続けている、解脱に至っていない現生の肉体に囚われた魂と、死と生から解放された解脱した魂とである。本来、魂は全て無垢であるが、始まりのない時間の中でカルマに束縛された状態で存在する。魂はその真の無垢なる姿に到達するためにはカルマを撲滅する努力をしなければならない。
10世紀のジャイナ僧ネミチャンドラが『ドラヴィアサングラハ』で霊魂について述べている:〔Acarya Nemicandra; Nalini Balbir (2010) p. 4〕
『アーチャーランガ・スートラ』には無垢の魂が以下のように述べられている:〔Jacobi, Hermann (1884) verse 197〕
霊魂の性質は「チェタナ」(サンスクリット:、意識)と「ウパヨガ」(サンスクリット:、知識と認識)である。霊魂は死と生とを経験するが、本当に破壊されたり新しく作られたりするわけではない。崩壊したり起こったりするといってもそれはそれぞれある一つの状態が消えることと別の状態が現れることを指しているのであり、これらは魂の様態にすぎない。以上のような特質・様態をもジーヴァはサンサーラ(世界)を放浪し、その本来の形を失っているうちに新しい形でいることが当然のようになってしまう。この新しい形を放棄することで元の形に復帰できる〔Nayanar, Prof. A. Chakravarti (2005). verses 16–21〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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